もう三年前の話なんだがな

家出した理由はそれなりに家庭の事情だった

両親不仲で毎日喧嘩してて嫌になって家飛び出した

 

 

十五歳だった

 

 

親の財布から抜いた

一万円で全く知らない街に行った

自分の財布ぐらいしか持ってなかった

携帯は電話鳴ると鬱陶しいからおいてきた

 

 

夜の十時過ぎに電車降りた

それなりに都会だった

とりあえずどうしようと駅前の

広場にあるベンチに座って考えてた

家出した高揚感が次第に収まっていった

だんだん都会が恐く思えてくる

まあガキだったし

 

 

歳上の男や女が凄く恐く思えた

だいそれたことをしてしまったんだと

思って悲しくなった

半泣きだった

 

 

俯いてると声をかけられた

「なにしとん?」

 

 

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